ラーンの大 swing が埃を巻き上げ、石化した壁面を削り落とした。轟音と共に崩れた石塊の下から、鈍い光が漏れる。イシェは眉間に皺を寄せながら、慎重に足場を確認した。
「またか?」彼女はため息をつき、ラーンの背中に手を置いた。「本当にここが何かあると思うのか?」
ラーンは陽気に笑う。「そうさ!必ず何かあるって!ほら、あの光を見ろ!」
イシェはラーンの後ろを振り返り、光源を確認した。確かに、崩れた石の下から、鈍い青白い光が僅かに漏れている。しかし、それはまるで脈打つように、間欠的に光るものであった。
「もしかして罠?」イシェは不安げに呟いたが、ラーンは既に石塊を片付け始めていた。テルヘルは両腕に抱えた大きな袋から道具を取り出し、冷静な表情で状況を見極めていた。
「注意しろ」テルヘルが低い声で言った。「あの光は自然のものとは違う。何かしらの仕掛けがある可能性が高い」
ラーンの好奇心は抑えられなかった。「でも、もしかして宝箱とか?」
イシェはため息をつきながら、ラーンの後ろに回り込んだ。「気を付けて、ラーン。何かあったらすぐに引き下がるんだぞ」
ラーンは頷き、石塊を最後のひと押しでどかした。崩れた石の下から、青白い光を放つ球体が姿を現した。球体はまるで呼吸をするように、間欠的に光り輝き、その中心には渦巻くような模様が浮かんでいた。
「なんだあれ…」イシェは言葉を失い、ラーンも目を丸くして球体を見つめた。テルヘルは冷静に観察を続けた。
「これは…?」彼女は眉をひそめ、「かつての文明が残した遺物なのかもしれない」と呟いた。
球体は突然、より強い光を放ち始めた。その光は、まるで脈打つように間欠的に輝き、周囲の空気を震わせた。ラーンは思わず目を背けたが、イシェは好奇心を抑えきれずに、球体へと近づいていった。
その時、球体は爆発した。 blinding な光と衝撃波が三人を襲い、意識を失わせていく…。