ラーンがいつものように大げさなジェスチャーで遺跡の宝の話をすると、イシェはため息をついた。「またか、ラーン。あの話、もう百回は聞いたよ」。「いや、でも今回は違うんだ！だってさ、この遺跡、昔は遊園地だったって聞いたんだ！」ラーンの目は輝いていた。「遊園地？そんなわけないだろう」イシェは眉をひそめた。
するとテルヘルが口を開いた。「興味深い話だ。古代文明の娯楽施設について記録が残っているのは珍しい。調査価値はあるかもしれない」。イシェはテルヘルの言葉に驚き、ラーンの顔を見つめる。「まさか、本当に遊園地だったのか？」
「よし、じゃあ早速行ってみよう！」ラーンは興奮して立ち上がり、剣を手に取った。イシェも仕方なく立ち上がったが、心の中でため息をついた。「またラーンのペースに巻き込まれるのか…」
遺跡の中は暗く湿っていた。石畳の道が崩れかけており、壁には奇妙な絵文字が刻まれていた。ラーンはまるで遊園地のように楽しそうに進んでいくが、イシェは不気味な雰囲気を感じて警戒していた。「ここは本当に遊園地だったのだろうか？」
するとテルヘルが突然立ち止まった。「ここだ」。彼女は壁の奥にある石の扉を指さした。「この扉を開けば、遊園地の真の姿が見えるはずだ」。 ラーンは目を輝かせ、扉に手を伸ばす。イシェは不安を感じながらも、彼らと一緒に扉を開けた。
扉の向こうには広大な空間が広がっていた。そこには巨大な観覧車やジェットコースター、そしてカラフルなゲーム機などがそびえ立っていた。しかし、すべて朽ち果て、草木が生い茂り、不気味な静けさに包まれていた。「これは…本当に遊園地だったんだ…」イシェは言葉を失った。
ラーンは興奮して遊具に駆け寄る。「見てみろ！こんなすごい遊園地が Buried されていたなんて！」
テルヘルは冷静に周囲を観察していた。「ここは単なる遊園地ではないようだ。何か隠されているものがあるはずだ」。
イシェはテルヘルの言葉に同意した。「確かに、この遺跡には何か秘密があるような気がする…」
ラーンの興奮を抑えきれず、遊具に飛び乗ろうとする。しかし、その瞬間、地面が激しく揺れ始めた。壁から奇妙な音が響き渡り、遊園地の影が動き出す。遊びの始まりは、恐ろしい終わりへと変わっていく。