言質

発言の証拠となるもの。責任を問われる根拠となる発言。

物語への影響例

言葉の責任と重み。約束の社会的強制力。言語行為の不可逆性。

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「よし、今日はあの洞窟だ」

ラーンがそう言うと、イシェは眉間にしわを寄せた。

「またあの危険な場所か? ラーン、前回あれほど崩落寸前だったのに…」

「大丈夫だ、今回は念入りに調査するから。ほら、テルヘルさんも言ってたろ?」

ラーンの視線は、後ろに控えるテルヘルに向けられた。彼女は涼しい表情で頷いた。

「あの洞窟には、ヴォルダン軍が持ち去ったとされる古代兵器の痕跡があるという情報を得た。確認する価値はある」

イシェはテルヘルの言葉に渋々納得した。だが、内心では不安が拭えなかった。

「あの洞窟は危険すぎる。もし何かあったら…」

「大丈夫だ」ラーンはイシェの手を力強く握りしめた。「俺たちが守るからな」

イシェはラーンの瞳に熱い意志を感じた。彼女はためらいながらも、彼について行くことを決意した。

洞窟の入り口には、崩落を防ぐための木製の支柱が何本も立てられていた。だが、その様子は不安定で、いつ崩れてもおかしくないように見えた。

「ここに入る前に、言質を交わそう」テルヘルが言った。「もし何かあったら、お互いの命は守らないということだ」

イシェは驚いた。そんな冷酷な条件を突きつけられるとは…。だが、テルヘルの顔には揺るぎない決意が宿っていた。ラーンも頷き、言質を交わした。

洞窟の中は薄暗く、湿った空気で充満していた。足元には滑りやすい石が散らばっており、一歩一歩が慎重を要する。

「何かあったらすぐに合図を」テルヘルがささやいた。ラーンとイシェは頷き、互いに気を配りながら進んだ。

深く洞窟を進んでいくうちに、壁に奇妙な模様が刻まれた石板が見つかった。

「これは…!」

テルヘルが興奮した様子で石板を指さす。それは古代兵器に関する情報が記されたものだった。

だが、その時、背後から不気味な音が響き渡った。何かがゆっくりと近づいてきているようだった…。