ラーンの粗雑な剣 swing が埃を巻き上げた。薄暗い遺跡の奥深く、彼とイシェは息を切らしていた。汗ばんだ額から髪がこめかみに張り付いていた。
「よし、ここだな」
テルヘルがそう言うと、足元に広がる石畳に目をやった。そこに刻まれた複雑な模様は、まるで枯れ草のように色褪せていた。
「何だ、これ?」
イシェは眉をひそめた。彼女は石畳の模様を指でなぞりながら、何かを察知したようだった。
「古代の言語... ここに何か隠されている」
テルヘルがそう言うと、ラーンは不機嫌そうに言った。
「また面倒くさいこと言い出したな。早く財宝を見せてくれよ!」
彼はイシェの肩を軽く叩いた。イシェは小さくため息をつきながら、テルヘルの指示に従うことにした。
テルヘルは小さな袋から粉末状の何かを取り出し、石畳に慎重に撒き始めた。すると、粉末が石畳に反応し、鮮やかな青色に輝き始めた。まるで枯れ草の中に咲いた青い花のようだった。
「これは...!」
イシェの声が震えた。
その瞬間、遺跡の奥深くから、地響きのような音が聞こえてきた。壁一面に広がる壁画には、鮮やかな草花の模様が浮かび上がり、まるで生き物のように動き始めた。ラーンは剣を構え、イシェは後ずさりしながらテルヘルを見つめた。
「さあ、始まったぞ」
テルヘルは冷たく微笑んだ。彼女の目には、燃えるような炎が宿っていた。